平成二十六年度 大榮寺 萬燈供養
七月十五日の夜7時。
夏真っ只中の新潟の夕闇が濃くなり始める頃……。
新潟市江南区沢海大栄寺専門僧堂。
そこで行われる恒期法要の一つ、萬燈供養。
檀家様よりお持ち頂いた白蝋燭・僧侶の最寄りに置く和蝋燭・そして雄志の方々が心を込めて作りました様々な色の献灯蝋燭……
大栄寺では今年も、数多くの灯(あかり)に火をともし、厳粛な雰囲気の中で集まって頂いた方々などの先祖代々の御霊に対しまして、屋内・屋外両方で様々な供養をいたします。
萬燈供養の前半は蝋燭のみで灯りを照らしました本堂にて行います。
僧侶達が太鼓の音に合わせて、『仏陀神呪』のお唱えごとをし、儀礼に従って配経・配搭・
芯切りなどといった儀式の所作を行じていきます。
その後、特別に集まって頂きました御寺院様から、皆様の先祖代々精霊に対しての供養を行って頂きます。『経木搭婆』と呼ばれる小さな搭婆に記されました各家の諸精霊全て読込まして、その後修行中僧侶・寺院僧侶が集合致しましての献供・諷経行道となります。
そして後半は屋外に出まして、皆様にも儀式の所作に参加して頂きます。
皆様から持ち寄って頂きました愛着のあった品々を中庭にてお焚きあげしまして、
(詳細はこのページの1番下にございます)
その火の周りを、僧侶と一緒に大きな輪を組みましてゆっくりと一周していきます。
僧侶がこの間にお唱えごとをし、太鼓など鳴らし物を行う中で皆様には、自分がお世話になった人や思い出に残っている人達のことを、この機会に更に思い起こして頂きながら、じっくりと儀式のひと時を過ごしていただきます。
今年も東日本大震災三年目の追悼供養、ならびにお焚きあげ供養を行わせて頂きます。
皆様が愛用されて来た鉛筆やお箸のお焚きあげも行っております。
捨ててしまうのは忍びない・せっかく使った物だから特別な処分の仕方をしたい、などなど様々な理由がある思い出の品々が家庭の中でひとつはあるかと思われます。
当日は朝より受付を行っておりますので、どうぞ多数のご参加をお待ちしております。